ツバメノートの最大の特徴は、使われている紙がフールス紙ということだ。フールス紙と言っても一般にはあまり馴染みがないかもしれない。そもそもフールス紙とは印刷のためではなく、あくまでも書くために作られた大変品質の高い紙だ。一般によいとされている上質紙よりもひと工程多く、丁寧に漉いて作られている。紙を透かしてみると、すのめ模様と呼ばれる紙の繊維が織り成す縞模様があることも特徴の1つ。

ツバメノートではこの高品質フールス紙をさらに特漉きして、より筆記特性に優れたオリジナルの紙を完成させた。これが、ツバメフールス紙だ。オリジナルである証しに、一枚一枚のノートにはツバメのロゴマークの透かしが入れられていた。誠に残念ながら、その透かしを入れる機械が修復不可能となり、現行のノートにはツバメの透かしはない。

特漉きされただけあって、このツバメフールス紙は大変書き味に優れている。特に万年筆の書き味がとてもいい。ペン先が適度な滑らかさでもってスムースに紙の上を走っていく。インクのにじみは見られず、書いているそばから気持ちよくインクをスゥッと吸い込んでいく。かと言って、必要以上に吸い込むという訳ではない。紙の裏面を見てみると、インクがうつりこむということはなかった。両面筆記をするノートとして、十分に考えられた造りこみになっているのだ。

昨今の環境面の配慮ということから、ツバメノートにおいても再生紙を混ぜたフールス紙というものも用意されている。もちろん100%バージンのフールス紙も健在だ。実際にその両者を書き比べてみたのだが、あくまでも私の個人的な印象だが、バージンパルプの方が心なしか滑らかな書き心地のように感じられた。ちなみに再生紙入りか、バージンパルプのノートかを見分ける方法は、ノートの裏面を見ればOK。再生紙入りのものは、グリーンマークR50といったマークがついている。

15年くらい前からは、このフールス紙に中性紙が使われるようになった。以前は、ノートというと酸性の紙が多く使われていたという。酸性の弱点は、月日とともに酸化してしまうこと。つまり保存性が悪かった。その点、この中性紙は大変保存性が高く、ツバメノートの表紙裏にある説明書きによれば、なんと一万年以上も保存が効くそうだ。書いた本人が到底確認することは出来ないが、自分の書いた文字が自分よりも永く残ってくれると言うのはとても書きがいのあることだ。

ノートに引かれている罫線にも大変深いこだわりが隠されている。この罫線は通称「罫引き」と言われるもので、製本される前の紙に何本のペンがついた機械でザーと線を引いて作られている。今ではこの罫引きができる会社も東京で1~2社くらいしかないそうだ。

現在のほとんどのノートの罫線はオフセット印刷によって作られている。罫引きとオフセット印刷を見分けるには、ノートの紙面の端っこを見ればいい。罫引きの場合は、紙の端っこまでしっかりと罫線が引かれている。オフセットの場合は、線が紙の端まで来ていない。

ツバメでは、この罫引きの線をあえて水性インクにしている。これは、万年筆などの水性インクで書いても罫線の上でインクをはじかないようにするためなのだ。確かに、たまに罫線に自分の書いた文字がはじかれてしまうことがある。ツバメの書き味へのこだわりはこんな細かなところまで徹底されている。

コンランも認めたツバメノートの魅力 - [ステーショナリー] All About (via petapeta)
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